アラサーという括り
30歳という年齢は、特に女性にとっては大きな意味を持つ場合が多いですよね。
一つの区切りとして、大抵はあまり歓迎されない意味を孕んでいるアラサーという言葉はいつできたのでしょう。
【アラサー】
おおむね27歳~32歳の年代を指す場合が比較的多いが、25歳~34歳(四捨五入すると30)を指す場合もないわけではない。
アラサーという言葉はおおよそ2000年代半ば頃に一般的に定着した表現。
(weblioより一部抜粋)
2000年代半ばというのは、ちょうど私が30歳という年齢を初めて意識した中学生の頃と一致します。
中学3年生。15歳になる年に誕生日を迎えた友達を祝うと大体でてくる会話として、「ついに、三十路の折り返しだよ〜!」「まじかー!やばいねー!」という流れはを何回も経験しました。
今思い出すと当時の自分達にハリセンかましたくなる会話ですが、中学生の当時から冗談100%とはいえ30歳の自分の姿に、希望だけではない小さな不安を感じていたわけです。
そしてその不安は20代後半になると、具体的な形を持ち始めました。
合コン、マッチングアプリ、婚活パーティー。出会いは増やせる環境にあっても、同じようなメッセージのやりとりを何とかこなしても、実際に会ってみていいなと思っても、万が一付き合えても、信頼関係は築けずお別れになって振り出しへ戻る。
そういった経験は、私を含め多くのアラサー女性が経験したことではないでしょうか?
ただ私はそんな日々に、生まれて初めて生きていたくないと思うこともありました。アラサーという括りである種の呪いに絡め取られ、鬱に近い状態になることは珍しくないことなのでは、と思います。
アラサーという言葉が悪いわけではありません。アラサーという言葉の使い方が、時にじわじわと人を苦しめるのだと思います。
流行や廃りのある一過性のある言葉ではなく、人々の生活に浸透し、気軽に使われる言葉である「アラサー」。
ただアラサーという言葉を使う時、その使い方に自虐や貶しが混じっていないかを個人的には意識していきたいと思っています。
何が言いたいかというと、ただ一つ。
アラサーという言葉に苦しむ女性が一人でも減りますように。